ハーフの子どもの名前
国際結婚をした妹。白人の夫と子供を連れて、帰省中。
観光からの帰りの車中(勿論、運転は私です)。
行きと同じく、英語の嵐です。
フツーの日本人である私には、かなりの苦行。
聞き取れないことも多くて、生返事。
(高校生から何度かホームステイや語学留学へ出かけ、英文科へ進み、ワーホリに行った妹は、昔から英語が大好きでした。→こういう日本人は、少数だと思う。)
私は英語が大の苦手で、ホームステイどころか海外へ出かけたことだって数えるほど。
ほとんど会話にならないので、妹夫婦の赤ちゃんの名前について尋ねてみることに。
(2人に喋らせておけば、その間、私が英語をしゃべる必要はないでしょ~と、できるだけ長くなりそうな話題をふってみた)
「ファーストネームのほかに、ミドルネームもあるよ」
と妹(もちろん、英語で)。
「ぼくの国では、ミドルネームは赤ちゃんの親戚からもらうことが多いんだ」
と妹の夫。
「そーそ。わたしが妊娠中に、彼のお母さんがエイダっていうんだけど、、、エイダってつけて、是非赤ちゃんの名前に入れて!って、ほんと~うるさくって。それってさぁ、日本でいうなら、『山田 道子 あおい』ってことでしょ??あおいが子供のファーストネームだったらさ。うぅっわあ!!!!ださ~!!最低!うざいし、キモすぎる!一体、いつの時代よ?!」
急に日本語でまくしたてる妹。
思い出して、腹が立っている模様。
「可愛い赤ちゃんに、そんなダサイ名前つけたくない!!」
「僕たちのベビーが生まれる前に、僕は母に、きちんと断ったよ。あなたの名前をミドルネームにつけないって」
なんだか、妹に謝るように、あわてて妹の夫がそう言ってとりつくろった。
どうやら、妹の怒りをおそれてるようだ。
なるほど、それで2人の赤ちゃんには、やたらと風変わりな(和風とも言える)名前がついているのか。
私は沈黙。
普通、ミドルネームって家族や親せきの繋がりや将来の後見、祝福をあらわしたりするものだと思っていた私は(大学でヨーロッパ史を専攻していたので、そういう変な知識だけはある)、妹の発言にびっくりし、それを受け入れた妹の夫にも衝撃を受けました。
・・・向こうのお母さん、残念だっただろうな。
日本で育てる気もないし、バイリンガルにすることも考えていない子供に、和風の名前をつけるとは・・・。
なんだか釈然としない私でした。