新婚旅行:夜の騒動
新婚旅行11日目も終わり、疲れてぐっすり眠りについていた私たち。
夜11時過ぎ、部屋のサイレンが鳴り響く。
寝起きの私は、ぼーっとしながら
「なにーー」
と言っていたのですが、眠りの浅い夫・がうくんは、飛び起きて
あちこちのコンセントを抜きまくっていました。
「この音、消えない!!」
そして、廊下へ飛び出していく・・・。
またすぐに戻ってきて、私に
「どうしてこの状況で、寝ていられるの!」
と叫び、コンセントを抜くように指示。
取りあえず、言われるまま抜きますが、サイレンの音はひたすら続きます。
それにしても夫は、なぜコンセントを抜きまくっているのか・・・。
コンセントとサイレンの関係性が、いまいち理解できません。
廊下には周囲の客室の人たちが、ばらばらと出てきて何やら言い合っています。
(廊下でもサイレンがなり響いていました)
なるほど、この部屋だけのお話じゃなさそう・・・。
しかし。
フロントに電話をしますが、回線がつながらない・・・(混線?)。
この時点で、何らかの警報なんだということがうっすらのみこめたので、私はようやくベッドから起きて靴を履き、カバンをもちました。
緊急事態!!
即行動!
がうくんに「パスポートを持って外に出ましょう」と言いました。
もちろん、緊急時なので、エレベータは使えません。
階段で降りました。
外に出ると、お客さんがいっぱい出ていて、心配そうにホテルを見守っています。
そこへ、消防車が・・・。
火事なのか。。。????
(とりあえず、何もわからない状態けれど降りてきて良かった、と思いました)
放送はなし。
一切説明なし。
消防隊員の人たちは、中へ忙しく出入りを繰り返していました。
寒かったので、隊員さんが配ってくれた緊急のブランケット(アルミ箔みたいな感じ)で助かりました。
しばらくして、ひとりの隊員さんが中に入ってもいい、と言ってくれてみんなでぞろぞろ戻りました。
何があったのか、最後まで分かりませんでした。
ホテルの人はきちんとこの騒動の説明をすべきだなと思います。
私たちの泊まっている周囲のいくつかの部屋にノックがあって、ホテルの人が何かを話している声だけがうっすらと聞こえました。
次の朝は、朝食を食べました。
まるで騒動などなかったかのように。
一体何だったんだろう・・・。